Panda meets Chagall.

こんにちは。ニックの飯塚です。

10月最初のブログです。

写真は、JR上野駅のジャイアントパンダ像です。

いよいよ「芸術の秋」本番ということで、週末に
上野の東京藝術大学美術館で開催中の
『シャガール―ロシア・アヴァンギャルドとの出会い
~交錯する夢と前衛~』展に行ってきました。

絵画に関する知識が乏しいうえに、
正直映像ほど静止画は好きではないのですが、
私なりに、カラフル&不思議オーラ全開の
シャガールワールドを満喫してきました。

「作者は、どんな気分でこの絵を描いたのかなぁ」と
自分なりに想像しながら絵画を鑑賞するのは、
なかなか楽しいものです。

時々、絵と一緒に掲示されている説明書きとは
全く逆の意味に解釈していてビックリしますが・・・笑

展覧会もいよいよ11日(月)で終了ということで、
会場はなかなかの混雑ぶりでした。

チケット売り場にも長蛇の列が・・・。

私は、あらかじめ購入しておいた前売り券で
スムーズに入場することが出来たのですが、
本日はそんなチケットと関係のある、
「セキュリティ(偽造防止)印刷」についてご紹介したいと思います。


写真は、「マイクロフォント」と呼ばれる印刷方式です。

肉眼では判読不可能な極小文字を、
罫線やイラストとして活用して表現することで偽造を防止します。

コピーやスキャンをすると文字はつぶれるので、
作成の仕方によって高度なセキュリティアイテムとなります。

商品券などの印刷物でよく用いられています。


お次は、「ブラックライト(紫外線)対応蛍光インキ」による
セキュリティ印刷です。

肉眼では識別できない紫外線を照射すると、
印刷部分が蛍光色に光るという仕組みになっています。

コピーやスキャニングで作られた偽造品に照射しても光らないので、
瞬時に真贋判定が出来ます。

入場券などのチケットによく使われています。


そして最後は、「彩文印刷」です。

「彩文印刷」とは、円や弧、波状線などを複雑に組み合わせて、
精密な幾何学模様を印刷する技術のことです。

複製が難しいセキュリティアイテムで、
紙幣や有価証券の偽造を防止するために使われています。

一言で「セキュリティ(偽造防止)印刷」といっても、
実にさまざまな印刷&加工方法があります。

「それだけセキュリティの必要性が増大しているのだなぁ」と
思うと、何だか複雑な気分になりますが・・・。

印刷物が証明する、お客様の利益や権利を守るセキュリティツールとして、
こういった印刷技術の重要性をあらためて感じました。

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