クニメタルコグチ

こんにちは。ニックの飯塚です。

毎日電車通勤していると、時々面白い髪型の人を発見して楽しいものです。
真っ赤なモヒカンヘアで、ニワトリにしか見えないお兄さんとか・・・。
先日見かけた女の子は、頭全体が金色とショッキングピンクのストライプ状に
染められていて、前髪がライオンのように立派に立っていました。

めんどくさがり屋で、毎朝「いっそ自分の髪型のヅラがほしいわ」と
思っている私は、「毎朝丁寧にセットしているんだろうなぁ。エラいなぁ。」
と感心してしまいました。

本日は、そんなイケてる髪型の方々を見ていて思いついたテーマ、
最近出会ったカッコイイ紙「クニメタルコグチ」についてご紹介します。

「クニメタルコグチ」とは、高級色カード紙にメタリック加工を施した
全く新しいメタリック印刷用紙のことです。
従来の印刷用紙は、小口部分(紙の切断面)が白く見えてしまうのに対し、
「クニメタルコグチ」は小口部分にまで色が付いているオシャレな紙なのです。

先月見学した販促EXPO(@東京ビックサイト)でサンプルを頂いたのですが、
ほどよい光沢感が何とも味わい深い、素敵な紙です。


サンプル帳もどことなくオシャレですね。

「クニメタルコグチで名刺を作ったらどんなに素敵だろう」と
憧れてしまいます。エンボスで名前をポッコリさせて・・・。

でもその前に、素敵な紙に相応な人材に
自分がならなければいけませんね・・・。苦笑

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Who Is He?

こんにちは。ニックの飯塚です。

ここ数日、厳しい暑さが少し和らいで過ごしやすい日が続いていますね。
8月も残すところあと10日。
夏休みを満喫した小学生は、宿題に追われている頃でしょうか。
不思議なもので、学生時代はあまり勉強が好きではなかったのに、
社会人になってから時々無性に勉強したくなる時があります。
図書館の書庫にこもって、延々と本を読んでいたいなぁなんて思ったり・・・。

そんなわけで、本日は少し歴史の勉強をしたいと思います。
印刷の歴史についてお話します。
本日は、「古代~活版印刷技術の誕生まで」編です。笑

厳密な印刷の起源は定かではないのですが、
「文字や絵を何かに刻みつける」という観点から言えば、
紀元前3000年頃、メソポタミアやエジプトの人々は
文字や絵を彫刻した円筒形の石を
軟らかい粘土板の上に転がして模様をつけていたそうです。
「印刷」は基本的に紙に行うものなので、紙の発明以前の
印刷はありえないとも言えますが、古代の人々は
石や陶土、金属や竹などの色々なものに文字を刻みつけていました。

その後、中国や朝鮮で紙の印刷物が誕生しますが
厳密な印刷年代はわかっていません。
そのため、印刷年代が明確な最古の印刷物は
日本の『百万塔陀羅尼』だといわれています。
ちなみに、『百万塔陀羅尼』とは「恵美押勝の乱」平定後に
建立された仏塔に納められた経文のことで、
765~770年頃に刊行されたといわれています。

その後時代が進み1445年頃になると、ドイツの
グーテンベルクが活版印刷の技術を発明しました。
「活版印刷」とは、活字(字を刻んだ木や金属でできた
凸型の字型のこと)を組み合わせてつくった版で
印刷する方法のことをいいます。
インクの付く部分のみが盛り上がった版を紙の上にのせ
上から圧力をかけると、紙にインクが転写されて
印刷が完成するというものです。スタンプと同じ原理です。
版の素材にはさまざまなものがあり
鉛版をはじめ、線画凸版や樹脂版などもあります。

もともと金銀細工師だったグーテンベルクは、
鉛の三元合金(鉛、スズ、アンチモン)の活字をつくるとともに
ブドウ絞りの機械をもとに強い圧力を加えて印刷する機械をつくり
この2つの技術を用いて聖書を印刷しました。

あらかじめ独立した個々の活字をつくっておき
必要に応じて組み合わせることが出来る活版印刷の技術は
一大革新をもたらし、ダイナマイトや羅針盤とともに
ルネサンス期の三大発明と称されました。


1445年に印刷された『グーテンベルク聖書』

リーンゴーンカーンコーン♪
キーンコーンカーンコーン♪

ちょうどいいところでチャイムが鳴りました。笑
次回は、「活版印刷技術の発展~日本への導入」編を
お送りしたいと思いますので、ぜひ楽しみにしていてください。

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オリジナルフォトアルバム

こんにちは。ニックの飯塚です。

みなさんは、お盆休みをどう過ごされましたか?
私は映画館&自宅で映画鑑賞の、ひたすらインドアな休みでした。

花火大会を見に行ったり、川原でバーべキューをしたり、ロックフェスに行ったり・・・
もう少しアクティブに過ごせば良かったなぁと後悔しました。

本日は、そんな楽しい夏の思い出を一冊の本に出来る、
フォトアルバムについてご紹介します。

弊社では結婚式をはじめ、家族旅行や季節のイベントなど、
お客様の大切な思い出の写真でオリジナル写真集を制作する
事業を展開しています。
お客様がピックアップしたお気に入りの写真で、
「世界にひとつしかない自分だけの写真集」を制作することが出来る
サービスです。

本の中身をしっかり保護するハードカバータイプの写真集で、
書店で販売されているような本格派写真集をご提供しています。

特別なイベントの写真だけでなく、かわいいペットの写真を使って、
お父さん犬・カイくんのようなオリジナル写真集を制作するのも
いいかもしれません。

思い切り宣伝コーナーになってしまいましたが・・・
ご興味を持たれた方は、ぜひお気軽にお問い合わせ下さい。

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Scratch

こんにちは。ニックの飯塚です。

上の写真は、先日ドトールでもらったスクラッチカードです。
「かならず当たりがかくれてる!」という言葉に
期待をこめて削りましたが・・・残念、ハズレでした。
自分にはくじ運が無いことを知りつつも、
「ミラノサンドが当たりますように!!」と、
念じながら削っている自分がいました・・・。

本日は、そんなこすり取って剥がす瞬間が楽しい
「スクラッチ印刷」についてご紹介します。

「スクラッチ印刷」とは、皆さんもご存じのとおり、
印刷物中の下地となる図柄を不透明なインキで隠す印刷方式のことです。
「隠し印刷」と呼ばれる印刷の一種で、銀色の部分を爪やコインでこすり取ると
下に隠れていた図柄が現れるため、別名「銀剥がし」とも呼ばれています。

加工方法は、おおむね3段階になります。
工程①下地となる図柄を印刷します。
          ↓
工程②その印刷面を保護し、スクラッチを剥がしやすくするための
    加工を施します。
    ニスを均等に印刷することで印刷面を覆う「ニス引き」や、
    ポリプロピレンフィルムを接着剤で貼りつける
    「PP貼り」などの方法を用います。
          ↓
工程③②の上に、スクラッチ用のインキで印刷して完成です。
    スクラッチ用のインキには、隠蔽性を高くするために
    アルミ粉末が混ぜられています。
    インキの色は銀色が一般的ですが、金色や銅色、赤や青などもあります。
    また、特注でオリジナルカラーをつくることも出来ます。

手軽に楽しめるという点が魅力のスクラッチカードですが、
実はさまざまな印刷工程を経て出来ています。
今後も身近な印刷物にこめられた色々な印刷/加工方法を
ご紹介していきますので、ぜひ楽しみにしていてください。

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レザック66

こんにちは。ニックの飯塚です。

週末に、10年以上振りに映画『E.T. 』を観ました。
先日、会社帰りの道を夜空を見上げながら歩いていたら、
何だか無性に観たくなってしまいました。

懐かしいおばあちゃんのようなE.T.の顔。
風邪をひいた中村玉緒さんのようなE.T.の声。
エリオット少年達が自転車で空を飛ぶシーンの
手作り感あふれる合成映像・・・。

時々「プフッ」と吹き出しながらも、
やはりクライマックスのお別れシーンには感動しました。
観ると必ず幸せな気分になれる、大好きな映画です。
「映像技術がいくら進歩しても色褪せない名作って、
こういう映画のことをいうのだな」としみじみ感じました。

本日はそんな映画『E.T.』にあやかって、
印刷業界で長年愛され続けている特殊紙、「レザック66」を
ご紹介したいと思います。


「レザック66」は、カーフ(仔牛の皮)の質感をイメージして製造された
特殊紙です。
紙の表面に凸がつけられ、まるで本物の毛皮を触っているかのような
暖かみを感じることが出来ます。
高級感も演出することが出来るので、冊子の表紙によく使われています。
小学校時代、クラス文集を制作した際に表紙に使用されていた、
あの紙です。

色のバリエーションも豊富です。
アボガド色やらくだ色、雪色に桜色など、
色の名前もとても可愛らしいです。

「レザック66」という名前のとおり、
1966年に販売が開始された紙なのですが、
今なおその暖かみのある質感が愛され、
多くの人に愛され続けている紙です。

触っていると、何だか幸せな気分になる紙です。
そう言われればこの質感、少しE.T.っぽいかもしれません。笑

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夏の日の2010

こんにちは。ニックの飯塚です。

連日、厳しい暑さが続いていますね。
外回り中、日本ならではの蒸し暑さに挫けそうになりながらも、
涼しそうな音をたてる風鈴や美しい絵柄の扇子を見かけると、
「あぁ、やっぱり日本に生まれてよかったな」と感じる自分がいます。

本日は、そんな扇子たちを見ていて思いついたテーマ、
「紙の折り方」についてお話させていただきたいと思います。
代表的な折り方を2つご紹介します。


上の写真は、「巻き三つ折り」と呼ばれる折り方です。
「片観音折り」と呼ばれることもあります。
面を巻いて重ねる折り方で、一般的なリーフレットにも
よく見られます。
先に折り込まれる面は、他の面よりも幅を狭く設定する
必要があるので、デザインも常に折った後の状態を
イメージしながら考えていきます。


次にご紹介するのは、「蛇腹折り」です。
「経本折り」とも呼ばれています。
紙をZ型にジグザグにする折り方です。
巻き三つ折りと異なり、折り込む面が無いので、
各面の幅を同サイズにすることが出来ます。
アコーディオンのようで、見た目にも可愛らしいです。

本日は代表的な2つの折り方しかご紹介出来なかったのですが、
同じ折り方でも、使用する紙の種類が異なると
雰囲気がだいぶ変わります。
自分ならではの紙の種類と折り方の組み合わせを
考えるのもなかなか楽しいものです。

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『インセプション』

こんにちは。ニックの飯塚です。

先日、夏休み映画の話題作『インセプション』を観てきました。
ターゲットの夢の世界に侵入し、その人物の潜在意識の奥深くにあるアイディアを
盗むことのできる企業スパイの男(レオナルド・ディカプリオ)が、
日本人の大物実業家(渡辺謙)に依頼され、逆にターゲットの潜在意識に
アイディアを植え付けるという、最難度のミッションに挑戦するお話の映画です。

仮想空間(夢)と現実の二元世界に関するお話だという点では
『マトリックス』と同じなのですが、ターゲットに植え付けられたアイディアに対して
違和感を抱かせないようにするため、潜在意識の深部にまで侵入して
アイディアを植え付ける必要があり、夢の中のターゲットにさらに夢を見させ、
そこにも侵入していくという設定は、なかなかややこしかったです。
私は時々、「今って、夢の中の夢の話?それとも、夢の中の夢のさらに夢の話?」
と混乱してしまいました。

色々考えながら映画を観るのが好きな人、映像的にも面白い映画を観たい人の
両方におススメな映画です。

個人的には、渡辺謙にもう少し活躍してほしかったです。
逆に、レオナルド・ディカプリオの相棒役を演じていた
ジョゼフ・ゴードン=レヴィットの存在感はピカイチでした。
ぴっちりセットした髪型(後ろ姿がピングーみたい)も素敵。

ところで・・・ディカプリオ演じる企業スパイのコブは、
夢と現実世界を区別するための道具「トーテム」を
常に肌身離さず持っていたのですが、
本日は印刷業界で働く私にとっての必需品についてご紹介したいと思います。

上の写真は、印刷・製紙業界で働く人にとっての必需品、紙の厚さを測る道具です。
印刷物の紙の厚さが不明な時、この道具で紙の厚さを測り、紙サンプル帳から
同じ厚さの紙を探し出します。

測り方はとってもシンプルです。
まず、上の写真のように調べたい印刷物を挟み、
ねじ部分をカチッと音がするまで回します。

次に、目盛りの数値を読みます。
ちなみに一目盛り0.01mmです。

そして調べたい印刷物と同じ紙の種類のサンプル帳を使って、
先ほど調べた数値と同数値の紙を探し出します。

同じ厚さの紙を探し出した時のスッキリ感は、なかなかのものです。笑

金属製なので結構重たいのですが、外回りの際も常に携帯しています。
私にとっては頼もしい相棒で、無くてはならない存在です。
言うなれば、ドラえもんにとってのどら焼き、
銭形警部にとっての手錠といったところでしょうか。笑

今後も印刷物そのものだけでなく、印刷に関する道具や機器についても
ご紹介していきますので、ぜひ楽しみにしていてください。

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あんこうクッキー


こんにちは。ニックの飯塚です。

上の写真は、先日社内で頂いた「あんこうクッキー」です。
弊社の本社/工場がある兵庫県朝来市では、山椒魚のことを
「あんこう」と呼ぶそうです。
短い手足が可愛らしくて、一瞬食べるのを躊躇してしまいました。
でもパクリ。ん~紅茶味。

こんな風に動物などの形を模った商品は、視覚と味覚で
二度楽しむことが出来るので大好きです。
食べ物に限らず、ロフトの付箋紙コーナーなども、
見ていて本当に楽しいですよね。

本日は、そんな視覚的・触覚的楽しさを印刷物に与える、
特殊加工の方法についてお話したいと思います。
特殊加工の方法の中でも代表的な三つの手法について
ご紹介します。

☆型抜き・窓あき☆
金属の刃がついた抜き型を使って、紙の一部を打ち抜く加工方法です。
抜き型の内側の紙を使う場合と、外側の紙を使う場合の両方があります。
動物の形を模ったポストカードや、子ども用絵本で、絵の中に開いている穴に
自分の指を入れて遊べるタイプのものなどによく見られる手法です。

☆箔押し☆
金や銀の箔が蒸着したフィルムを、銅などで作った版を使って、
印刷物の上に熱圧着させる加工方法のことです。
卒業アルバムやハードカバーの本で、タイトルロゴを印刷するのに
よく使われています。


金・銀だけでなく、さまざまな色の箔があります。

☆浮き出し☆
金属の版を使って紙などに圧力をかけ、凹凸をつける加工方法です。
ポッコリと浮き上がった文字やマークが可愛らしいのが魅力です。
名刺で企業ロゴのみ浮き出し加工にしている会社もよくあります。

本日は、代表的な三つの方法についてしかお話出来なかったのですが、
弊社では現在、特殊印刷・加工のサンプル帳を制作中です。
こちらについても制作過程等ブログに情報をアップしていきますので、
ぜひご覧ください。

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手のひらサイズの印刷物が伝えるメッセージ

こんばんは。ニックの飯塚です。

本日は、社会人にとって自分の分身とも言える、名刺について
お話させていただきたいと思います。

一般的な名刺のサイズは普通4号と呼ばれるもので、
大きさは55×91mmあります。
私が今まで実際に頂いた名刺も、このサイズのものが一番多かったのですが、
同じサイズでも、紙の種類が異なるとだいぶ印象が違うものです。

紙本来のやさしい手触りが味わえるヴァンヌーボやミセスB。
ポストカードにも使用され、程よい光沢がシャープな印象を与えるアートポスト。
紙にポリプロピレンフィルムを貼り、水分を含んだようなしっとり感を持たせた紙など。
名刺の紙質に、それぞれの企業の社風が感じられる気がします。

頂いた名刺を拝見していて、「手のひらサイズの印刷物であっても、名刺は
やはり大切なコミュニケーションツールなのだな」と改めて実感しました。

皆さんも大切なコミュニケーションツールとなる名刺を
一度こだわって作ってみてはいかがですか?

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野球教室

こんにちは。ニックの飯塚です。

突然ですが・・・ついに阪神タイガースが首位に躍り出ましたね!
上位3チームがゲーム差0.5ということもあり、
これからの後半戦、ますます目が離せません。非常に楽しみです。

さて、本日はそんな野球に関するお話をしたいと思います。

弊社株式会社ニックは、明治43年(1910年)創業の、
お陰様で今年創業100周年を迎える会社なのですが、
それを記念したイベントを開催することを現在計画しています。

まだ詳しいお話は出来ないのですが、本社及び工場のある兵庫県朝来市で、
地元の子ども達を対象にした、プロの野球選手による野球教室を
開催したいと考えています。
このイベントを通して、子ども達にスポーツをする喜びを感じてもらい、
プロの野球選手の方との交流を楽しんでもらえたらと思っています。

イベントは、11月に開催を予定しています。
今後、詳細情報をどんどんアップしていきますので、よろしくお願いいたします。

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