こんにちは。ニックの飯塚です。
まだまだ暑さは残っていますが、何となく秋めいてきましたね。
風が少し冷たくなったように感じます。
街を歩く人の中にも、ブーツを履いた人が増えてきました。
お店にディスプレイされた洋服にも、ファー素材のものが
目立ってきたような気がします。
本日は、そんなモコモコ&ふわふわな洋服を見ていて思いついたテーマ、
「フロッキー印刷」についてお話したいと思います。
「フロッキー印刷」とは、起毛した布のような風合いを印刷で表現する
加工方法のことをいいます。
「植毛印刷」、あるいは「起毛加工」とも呼ばれています。
加工方法は、いたってシンプルです。
下地に糊を印刷し、そこに短いナイロンパイルを振りかけて接着してから、
静電気をかけて起毛させれば完成です。
加工に使うパイルは色・長さともさまざまな種類があり、
金・銀を除く殆どの色が使えます。
毛足が長ければビロードのようなふさふさとした感触になり、
毛足が短ければフェルトのようなマットな質感になります。
また利用範囲は紙だけにとどまらず、プラスチックや木材、
ガラスや金属などにも応用可能です。
工業用では自動車や住居の内装に、
出版関係では動物の絵本や芝生の部分に
用いられたりしています。
グリーティングカードやシールなどでも、
フロッキー印刷を施されたものをよく見かけます。
紙に印刷しているにも関わらず、
まるで絨毯を触っているかのような質感を味わうことの出来る
「癒し系印刷物」です。
びっくり印刷物
こんにちは。ニックの飯塚です。
本日の東京の最高気温は、26℃。
風が冷たいくらいに感じますね。
突然の気温の変化に対応しきれず、
風邪をひいてしまいそうです。ぶるぶる・・・。
本日は、そんな寒いくらいに感じる天気の中で思いついたテーマ、
「感温印刷」についてお話します。
「感温印刷」とは、暖めたり冷やしたり、温度によって
図柄の見え方が変化する印刷方式のことです。
「感温インキ」という温度の変化によって色が変わるインキを
使って印刷します。
感温インキには2種類あり、「有色→無色」と
「有色A→有色B」に変化するタイプのインキがあります。
インキの色は黒、青、緑、赤、オレンジ、黄色など、
色々な種類があります。
ちなみに色の状態が変化するために必要な温度差は±3℃前後で、
対応する温度の範囲は-20~+60℃と幅広いです。
冷蔵庫などで冷やしたときの温度変化を想定した「コールドタイプ」、
体温で変化する「ウォームタイプ」、熱い湯やドライヤーの熱で反応する
「ホットタイプ」などがあります。
応用範囲は非常に幅広く、紙だけでなく、
布やプラスチックにも印刷することが出来ます。
熱い飲み物や冷たい飲み物を注いで、図柄の変化を楽しむことが
出来るマグカップやグラスなどはよく見かけますね。
また、手のひらで温めると、それまで隠れていた商品が浮き出て見える
デザインの商品パッケージなども最近増えています。
文字で表現された文章内容だけでなく、
嬉しい驚きも一緒に伝える「びっくり印刷物」なのです。